レポート:第2四半期、DeFiハッキングと詐欺により2億400万ドル以上の損失
仮想通貨ポートフォリオアプリDe.Fiの新たなレポートによると、2023年第2四半期に分散型金融(DeFi)分野でのさまざまなハッキングや詐欺により2億400万ドル以上が失われたことが判明しました。
報告書によると、同四半期の当初損失は2億850万ドルに上り、法執行機関の行動やハッカーとの取引により450万ドルが回収されたといいます。
”第2四半期De.Fi Rektレポート”と題されたこのレポートはさらに、DeFi世界でのインシデント数が前年同期と比較してほぼ7倍に増加したと述べました。
インシデントの頻度は高かったにもかかわらず、当四半期の損失総額は、詐欺師やハッカーによって 400 億ドルという巨額が失われた前年同期に比べて大幅に減少しました。
出典: De.Fi
報告書はさらに、2023年の最初の6か月間で、これまでに合計6億6,700万ドル以上が失われたと述べました。
今年上半期で最悪の月は3月で、2億4,000万ドルが損失し、1億7,800万ドルが回収されました。
2月が2位に続き、1億5,600万ドルが失われましたが、回収できたのはわずか3万ドルでした。
出典: De.Fi
特に、詐欺、ハッキング、その他の悪意のある行為により多額の損失を被ったブロックチェーン ネットワークはイーサリアムであり、第 2 四半期には 8,250 万ドルの損失が発生しました。
しかし、インシデントの発生頻度が最も高かったネットワークは、以前はバイナンス スマート チェーン (BSC) として知られていたBNB チェーンで、この四半期に詐欺、ハッキング、その他の種類の悪意のある行為が 65 件記録されています。
出典: De.Fi
De.Fiは、今年これまでに仮想通貨で見られた損失についてコメントし、このセクターは”詐欺、ハッキング、その他の種類の悪意のある行為”であると述べました。
また、盗まれた資金を回収する取り組みは大幅に遅れており、依然として改善の余地が大きい分野であるとも述べました。
”回収された450万ドルという金額は損失総額に比べれば小さく見え、盗まれた資金を追跡し回収するためのより強力な措置の必要性を示している”とDe.Fiレポートは指摘しています。